ドクターと恋を始めました。【完】
体調が悪いことなんて
顔色見ればすぐにわかる。
目の下にはクマがあるし唇の色も悪い。
「…とにかく、服あげて。」
「あ、はい。」
聴診してみても一発でわかる脈の乱れた音。
少し、不整脈がでてる。
「琴音、当分安静な。トイレ以外この部屋から出るな。
外に行きたい時は俺か看護師に言え。」
「…はーい。」
いつ病状が悪化するかわからない。
出来るだけはやくにオペ室を確保したけど
それでも2週間後だ。
琴音の親御さんには連絡入れてある。
明日詳しいことを聞きに病院に来るらしい。
何となく緊張する…。
「あら?愁君、疲れきった顔してるわね。」
バッタリと廊下で会ったのは精神科医の真城先生だった。