ドクターと恋を始めました。【完】
「疲労の原因は琴音ちゃんね?」
「…そうっす。」
「でも、愁君凄いわね。
琴音ちゃんと琴音ちゃんのお父さん和解したんでしょ?」
…ん?和解?
話し合いに行ったとは聞いたけど詳しくは聞いてなかった。
確かに、居留守を使われてたのに最近は電話に出てくれるようになったし…、
「凄いのは琴音ですよ。」
「そういえば、狭心症の方はどう?」
「今のところは発作も出てませんが、オペの予定日としたら早くても2週間後です。」
はやく、琴音を助けてやりたい。
あいつに未来を見せてやりたい。
生きる希望を探してほしい。
「…そう、また後日詳細教えてちょうだい。」
「了解っす。」
真城先生は精神科の病棟の方に帰った。
ってか、何でこっちの病棟にいたんだ?
用事でもあった?
点滴の保管室から点滴を取り出し
琴音の病室に足を運んだ。