ドクターと恋を始めました。【完】
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最寄り駅から20分程電車に乗り、病院行きのバスに乗り換える。



…12年前の交通事故にあったときに運ばれた海堂総合病院に向かう。


都内でも全国的にも大きい総合病院。



待合室には既に沢山の人。


県外からも多く患者さんが来るらしい。



あたしが行くことになっているのは精神科のあるB棟で、重々しい足取りで向かう。




『あら?琴音ちゃんよね?』




少し聞いたことある声…。
でも、最後に病院に来たのは中1のとき。


既に、主治医の顔すら覚えてない。



「…えっと、」


『精神科の医師の真城 百合よ。大きくなったわね。定期検診?…と、いっても何年って来てなかったのにまた急ね?』


「…まぁ。」




あたし自身、病院嫌いってのもあるし、
第一に、注射することが有り得ない。


あと、匂いも好きじゃない。




『とりあえず、ここで話もあれだし診察室に行きましょうか。』


「…はい。」


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