ドクターと恋を始めました。【完】


((ガラッ))と再びドアが開いた。



でも、
布団中に潜ってるから別にいいもん!




「…あちゃー、ストライキ状態だね。」


「ということで、
雄貴先輩手伝ってください。」


「了解ー、…点滴するの?」


「はい、とりあえず布団から琴音を引きずり出してくれますか?」




何か嫌な予感しかしない。




「…あー、琴音ちゃん本当にごめんね。
でも、愁は怒らせたら怖いから許してね?」




そう言いながら、あたしがくるまっていた布団を勢いよく引っ張った。


その瞬間、視界に入る海堂先生の黒い笑み
そして、右手に握る点滴注射。




「いやぁーーーーーーーっ!」




今日わかったこと、
医者を怒らせたら怖いということ。


そして、今日学んだこと。


“ 医者のいうことは聞こう ”
“ 海堂先生は怒れば黒い。 ”


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