ドクターと恋を始めました。【完】
「ま、愁に会った時は癒してやって。
明日と明後日は休みとれたらしいから。
だいぶお疲れだし、…ね?」
ん?意味がよく…、
明日明後日、関係ないんだけど。
「…はぁ、、?」
「じゃ、俺もそろそろ戻るよ。そろそろ愁が戻ってくると思うから。」
何で戻ってくるってわかるんだろ?
「それまで良い子にして待ってるんだよ?
暴れたら退院取り消しにするからね。」
そう笑顔で言いながら病室をあとにした。
やばい、超笑顔だった。
少し黒かったけど…いや、かなりか。
「絶対に安静にしてます…。」
「琴音ちゃんが物分かりのいい子で本当に良かったよ。」
退院取り消しは辛いからね…。
病院生活には飽きたし…、
そろそろ、味の濃いものが恋しい…。
「おい、怜於。ここで油売ってる暇があるなら、仕事しろ、オペしろ。」
「お?愁、お疲れ。何のオペだったわけ?」
「パンペリだ。後で、カルテでも見ろ。」
パンペリ…?
いったい何でしょうか。
「簡単に言えば、腹部全体の炎症。」
「…そうなんだ。
って、考えてること何で分かったの?!」