ドクターと恋を始めました。【完】



「何でって顔みたら分かるよ。

本当に君は何でも知りたがり屋だね…、
研修医より感心するよ。」


「…ただ単に気になるだけです。」




医者同士で話してることは気になる。
特に医療用語で話されてると聞きたくなる。




…そういうもんじゃないの?




「一層の事、琴音も医者目指してみる?」


「あたしは診てもらう立場専門です。診る立場は自信がありません。

人の命なんて簡単に預かれる自信なんてないですし…、」




とにかく、あたしは絶対に医者は無理。
なるとしても、、看護師…。


いや、看護師も向いていないと思う。


だけど、高校3年生のもうすぐ6月という時期としては遅すぎる。




「冗談だよ。

それに俺だって、患者全員を助けられる自信なんて始めっから無いし。

だから琴音のオペは今まで以上に緊張した。

医者だって失敗したら…、って考えてしまうときがあるけど医者はネガティブ思考じゃ駄目なんだよな。」




確かに、医者や看護師がネガティブ思考なら患者側もネガティブ思考になる。




「あたし、先生のこと尊敬します。」


「…尊敬かー。」


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