ドクターと恋を始めました。【完】
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「ふふふっ〜♪」


「姫さん、ご機嫌だね。」




そうなんです、皆さん!

今日ようやく地獄のこの場所から退院できるんですよ!




「高校にもまた通えるし、嬉しいですよ。」


「まだ傷口痛むでしょ?

ちゃんと約束守らないとまたこっちに戻ることになるからね?」


「…げっ、」




それだけは絶対に避けたい。

あたしは本当に頑張ったよね?
この1ヶ月半ぐらい…、


あの、注射や点滴に追われる日々。


泣きたいときが多かったよ。




「多分、あいついるし俺もあんまり心配してないんだけど、何回も言っとかないと君は聞かなさそうだしね。」




いえ、そんなことは絶対にありえません。

そんな過ちを繰り返すほど馬鹿じゃないと思います。(多分)




「…ん?あいつって誰ですか?」


「あっ、聞いてないのか。

じゃあ、そこで仁王立ちしてる人に聞くといいよ。俺は身の危険を感じるから退散〜。」




そう言いながら楠見先生は出て行った。
身の危険を感じるってどういうことなのか。


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