ドクターと恋を始めました。【完】
「ん?誰に向かってどの口が馬鹿って言ってんだ? …あ?」
やばい、最高に不機嫌だ。
「…な、何でもないです。」
「家着いたらお仕置きでもしてやろうか?」
たった今、わかったこと。
・海堂先生はドSだということ。
・そして自己中な俺様だということ。
「…丁重にお断りします。」
「フッ、本気にすんなよ。
安心しろ、病人を襲いやしない。
でも誘われたら襲うから、そのつもりで。」
自分から誘いやしないし、
この先だって、誘うつもりもない。
「着いたぞ。」
病院から車で10分。
見るからに “The 高級マンション”
「…あの、ここは?」
「ん?俺の住んでるマンションだけど先に昼飯行くか。」
こんな高級マンションにそんな飲食店があるのだろうか…。
エレベーターで3階に来た。
3階全体がレストランになっていた。
「あれ?
珍しいね、アキが昼前に来るなんて。
…しかも、女の子付きで。」