ドクターと恋を始めました。【完】
「うー、センセイの鬼!」
「体調管理してやってんだろ、文句言ったら当分お粥だぞ。」
お、お粥なんて、水と米だけ…。
「それだけは勘弁…、」
「ん?待てよ…、
琴音ちゃんと同棲するの?」
「そうだけど。何か悪ぃ?」
うん、十分悪いです。
下手したら犯罪ですよ。
「そういえば琴音ちゃん、何歳なの?」
「…17歳の高校3年です。」
「うっそ!容姿的に大人っぽいから大学生かと思ってた。
アキ、セクハラ行為しちゃ駄目だからね〜。こんな可愛い子を襲わないでね。」
「理沙、アキなら狼になりかねないよ。
ま、医者である前に1人の男だからね。」
「伊月、琴音が俺のことを煽ったりしない限りは襲う気はない。」
要するに煽ったら襲われると。
いや、でも…、煽るって何だろう。
何をどうしたらそうなるんだろう。
「琴音ちゃん、気をつけてね。
ああ見えてもアキは昔、ヤンチャでよく遊んでたからさ。」
「えっ、海堂先生って学生時代はヤンチャだったんですか?!」
今の姿を見てたら全く想像つかない。