恋と呼ばせて
「そうなんだ……。
全然知らなかった…。」
漫画の様な人だな。
何でそんな人が私?
「羨ましい!
いくら女が誘っても乗ってこなくて、そこがまた社内で印象がいいらしいよ!
まさか、あんた狙いだったとわねぇ。」
えっ…嘘でしょ?
「えっ、いや困る。
あんないい子そうな若い子私無理だもん。」
「何言ってんの!
付き合ってみればいいじゃない!
あんなイケメンと社内恋愛してみたぁい!」
興奮気味に話す同僚に少し引きながら、今日どうしようか悩んだ。
仕事を終え、エレベーターから降りて出口に向かいながら言い訳をあれこれ考える。
彼氏がいると嘘をいってしまうか
今日予定が出来たと言うか
そんな時、後ろから肩を掴まれた。
「お疲れ様ですっ…」