恋と呼ばせて
「機嫌悪いのか?
冷蔵庫にビール入ってるから飲んでも良いぞ。」
「もう部屋に来ないで。」
私の言葉に部屋がシン…とする。
「どうした急に。」
「いつも思ってた。
別れたのにこんな風に会ってて良いのかなって。
でもやっぱりダメだと思うから言ったの。
あの女のところ行けば?」
ムッとした表情で近付いてくる。
「あの女って誰?
前の彼女の事か?
あいつとは終わったって言ってんだろーが。」
「今更別に終わってようがどうでもいい。
もう会いたくないの。
私、他の人と付き合う事しか考えてないから。」
バン!と音を立てて私を壁に押し付ける。
「許さない。」