恋と呼ばせて
無理矢理抑え込まれて押し倒される。
「やだ…っ、ねぇ離して!
嫌だ!!」
愛のない行為に涙が出る。
なぁなぁに許していた私が悪いんだ。
今更拒んでも分かってもらえないんだ。
終わった後、泣いている私に抱き着くと、
「好きなんだよ。
なぁ、やり直せるって。
他の女なんていないって約束する。」
答えない私に舌打ちして、乱暴に部屋を出て行った。
…カギ、変えなきゃな…
冷静にそんな事を泣いた後でぼんやりした頭で考える。
〜〜~♪
電話の音に散らかった鞄から携帯を探す。
"日下部くん"
「もしもし…」
[すみません、急に電話したりして。
無事、帰れたかなって心配で。]
荒れた部屋と乱れた服を横目に、ギュッと自分を抱きしめる。
タイミングが良すぎるよ…
「…うん、帰れた。
今日はありがとう、楽しかった。」