恋と呼ばせて
元カレの存在
最初の出会いは、友達の紹介だった。
若かった私は、女慣れした扱いの上手いあいつに惹かれてしまった。
交際自体は楽しくて、2年くらい付き合った。
その間にも、女の子とコソコソ会ってたりもしていたし、怪しい事は何度もあったが多すぎて野放しにしていた。
そんなある日、孝也の家に行ったら女と真っ最中だった。
しかも、その女には見覚えがあって、元彼女だったのだ。
「誰!?」
驚く女に、
誰?ってなに?と思った。
浮気じゃなくて、二股か…
この子は自分が孝也の彼女だと思ってた
私も本命だと思ってた
その事実に気力を無くして、その場で孝也に別れを告げた。
のに、足しげく私の家に通うあいつ。
最初はもちろん拒否し、拒み続けたが、いつの間にかズルズルと会っていた。