恋と呼ばせて


帰り道、近くのスーパーに寄って食材と自分の好きなアイスを買って帰るのが日課。


鍵を開けようとすると、もう開いているのが分かる。


あぁ、来てるのか。


慣れたその感覚に部屋に入ると案の定テレビの前に胡座をかいて座っている男。

私の元カレである倉木 孝也 26歳



「おかえり〜。」



大学時代からの仲で、2年前に別れているのだがなんとなく続いてしまっている関係。


「私より仕事早く終わるって暇なの?
孝也のご飯ないからね。」


冷蔵庫に食材を詰めながら言う。


「今日早めに終わって暇だったから来ちゃった。」


来ちゃった、じゃないわ。
あんたの彼女じゃないっつの。


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