恋と呼ばせて
「あたし今日はお弁当持ってきてるから……」
「あっ!
じゃあ、夜に!
俺店探しとくんで、今日会社の前で待っててもらってもいいですか?
では、また後で!!」
えっ。と言うまもなく、目に見えて浮かれた様子で走って行ってしまった。
ちょっと!
困るんですけど…
どうしたものかと、同僚の夏菜子に相談してみた。
すると、予想外の返事が返ってきた。
「えっ!?日下部くん?って営業の?」
「えっ、よく知ってるね?」
目を見開く彼女に私も目が見開く。
「何言ってんの!
爽やか好青年で仕事も出来て皆から好かれてるって有名だよ!?
飲み会した時も周りに人沢山居て全然話しかけれなかったんだから!」