うそつきだった自分
私はずっとずっとトモ君が大好きだった
あのときの私には好きだなんて絶対に…、絶対に言えなかった。
何があっても私の心の中に封印しなければいけない気がして。
私の性格はどちらかというと先生受けする優等生タイプ。
中学生なら思春期迎えて親や先生に反抗してみたりして
少し背伸びしたくなる年だけど、私はある意味 いいこち
ゃんでクラスでも学級委員をお願いされる感じの真面目な
子だった。
人前に立って話すのは嫌いだけど正直、人にお願いされる
とノーと言えない私…。
私の学校は一年おきにクラス替えがあり、新学期は毎回
ドキドキしっぱなしで学校の玄関に張り出されたクラス発
表に皆釘付けだった。
クラス分けを見て仲良しがいたら喜んだり、ちょっと苦手な子がいたら残念がったり。
そんな新学期。
スリルがくる瞬間だった。
テニス部で仲良い友達が何人かいて心なしかほっとした。
ぼっとつったってたら、
私の後ろから誰かが勢いよく走ってきた気配がした瞬間、
「イッテー!」
誰かが私に体当りしてきて、私は背後から押されたからそ
のまま地面に突き飛ばされた。
「痛いのはこっちだってば!」
と私が立ち上がって振り返ると、そこには身長が175セン
チはあるだろうか。
筋肉質な身体に胸の第一ボタンをちょっと緩く外して頭の
寝癖がちょっと目につくインパクトある元気な男子がニヤ
ッて笑って立ってたんだ。
「ごめん、お前ちっさくて見えんかった…。わりー」
と言って私の前をまた走り去っていった。
新学期早々、本当に朝からついてない。
気をとりなおして教室に足早に向かった。
私の中学校は二つの校区の小学校卒業生が一緒になるから
毎年半分は初顔メンバーもいてちょっと緊張する。
2-2
「えっと、私の席は?」
「あれ?席がない?ってか誰か男子座ってるし。」
「すみません、そこ私の席だと思うんだけど。」
勇気を出して背後から声をかけてみた。
振り返る男子は今さっき勢いよく突進してきた男子だっ
た。
「わりー。また間違えたかも。」
こんな感じでこの男子、
トモ君と出会ったきっかけだった。
何があっても私の心の中に封印しなければいけない気がして。
私の性格はどちらかというと先生受けする優等生タイプ。
中学生なら思春期迎えて親や先生に反抗してみたりして
少し背伸びしたくなる年だけど、私はある意味 いいこち
ゃんでクラスでも学級委員をお願いされる感じの真面目な
子だった。
人前に立って話すのは嫌いだけど正直、人にお願いされる
とノーと言えない私…。
私の学校は一年おきにクラス替えがあり、新学期は毎回
ドキドキしっぱなしで学校の玄関に張り出されたクラス発
表に皆釘付けだった。
クラス分けを見て仲良しがいたら喜んだり、ちょっと苦手な子がいたら残念がったり。
そんな新学期。
スリルがくる瞬間だった。
テニス部で仲良い友達が何人かいて心なしかほっとした。
ぼっとつったってたら、
私の後ろから誰かが勢いよく走ってきた気配がした瞬間、
「イッテー!」
誰かが私に体当りしてきて、私は背後から押されたからそ
のまま地面に突き飛ばされた。
「痛いのはこっちだってば!」
と私が立ち上がって振り返ると、そこには身長が175セン
チはあるだろうか。
筋肉質な身体に胸の第一ボタンをちょっと緩く外して頭の
寝癖がちょっと目につくインパクトある元気な男子がニヤ
ッて笑って立ってたんだ。
「ごめん、お前ちっさくて見えんかった…。わりー」
と言って私の前をまた走り去っていった。
新学期早々、本当に朝からついてない。
気をとりなおして教室に足早に向かった。
私の中学校は二つの校区の小学校卒業生が一緒になるから
毎年半分は初顔メンバーもいてちょっと緊張する。
2-2
「えっと、私の席は?」
「あれ?席がない?ってか誰か男子座ってるし。」
「すみません、そこ私の席だと思うんだけど。」
勇気を出して背後から声をかけてみた。
振り返る男子は今さっき勢いよく突進してきた男子だっ
た。
「わりー。また間違えたかも。」
こんな感じでこの男子、
トモ君と出会ったきっかけだった。