気まぐれ魔女とハーブとそれから魔法
1人目のお客さん〜伊集院舞子
※舞子の視点で書かれています


伊集院 舞子 〜izyuuin maiko〜


18歳


今をときめく絶賛青春おうか中!……


と、いう訳ではなく


毎日学校と塾と寮の往復で平凡な日々


他校の生徒からは


[聖マリアンヌ女子学院付属高等学校の美魔女、鬼生徒会長]


として、親しまれている(恐れられている)


『はぁー。疲れた……』


夕日が傾き始めている午後6時


舞子は生徒会室に1人残り、仕事を進めていた


(まったく、なんで私がこんな量の仕事を1人で……)


生徒会長だからと言うのも分かるが普通


こういうのは生徒会メンバー全員でやるものじゃないのかしら


今やっている仕事は学園祭のアンケート用紙5000枚ほどを


整理し集計する作業だ


500枚ほどは終わったものの、3時間はかかっている


計算すると30時間……


終わるはずがない


この後8時〜11時30分まで塾があるから


部屋に持ってかえってやるのも時間がおそすぎて不可能


(どうしよう……)


考えていると壁掛け時計の音が妙に耳障りに感じた


ふと時計をみるともうすぐで7時になる所だった


(うわ、塾間に合わないかも。今日は夕飯食べる時間ないか……)


急いで生徒会室を片付け、廊下にでて鍵をしめる


その時、廊下の掲示物がひらひらと舞い落ちた


手に取ると、そこには


『気まぐれ魔女のハーブ園

どなたでもお気軽にどうぞ
※営業日は不定期です』


と書かれていた


(クスッ、よくありがちの店
でも、なぜこんなものが学園の掲示板に...?)


掲示物を貼り直し、急いで寮へ向かう
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