わたしはいないようだ、
そこは比較的綺麗な一軒家でそこで
少女は一人の男の子を見つめた
「おかあさーん、しょーの水こぼしちゃった」
おかしいなと思った少女は壁を『するりと抜け』部屋へと入ると、少女の会いたかった少年は既に亡きものとなっていた
「うそ、」
下へ降り「どういうことだ」と聞いても皆素知らぬ振り、いや振りではなく少女が本当に見えていない。
少女は涙をじわりと浮かべその場を通り過ぎて行った
「あれ、今なんか通り過ぎた?」
「んん?しらない」
少女は本当に独りぼっちになった
いろんな場所へ行っても少女の生きていた証は全てなくなり
涙すら出なくなった
少女の寿命まであと7日。