ミステリアスなユージーン
それがなに?!これから半年間一緒?!

果たして私は正気でいられるのだろうか。


『好きなタイプの男性は、誠実な人です』


以前、テレビで芸能人がこう言っていた。

そりゃ誰だって誠実な人がいいでしょうよ。

ちなみに誠実な不細工より誠実な男前のがなおよろしい。

もっというと性格のいい不細工より、多少性格悪くても男前がいい。

ぶっちゃけて言うと私に対して優しくて誠実なら、他人に少し性悪でも許せるのよ。

そう、姿形がドストライクなら。

だって、中身なら少しずつ変えられるかも知れないけど外見は医学に頼らなきゃ大きくは変えられない。

……だからつまりね、何が言いたいかと言うと、はっきり言って私は男前が好きで見た目を重視してるって事。

当然付き合うのも結婚するのも男前がいい。

女子会でこう言ったら外見重視なんて浅はかだと軽蔑されたこともある。

でも私にとって男の見た目は非常に重要で、多分これはこの先も変えようがないのだ。

暫くの後、エレベーターの扉が開ききるのを確認した私は、バッグを肩にかけ直して歩き出した。

それから少し乱れた気持ちを落ち着かせるために深呼吸。
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