ライトブルーの香りは今でも
涼「はるっち、ナンパせずに走れ〜」
遠くから茶髪先生の声がした。
まさか如月くんって…茶髪先生が
顧問してる部活って事?
春輝「ナンパじゃねえよ、」
茶髪先生に言い返している如月くんの左胸には
羽球の文字。
まさか茶髪先生ってバドミントン部の顧問?
確かに昨日、体育館に居たのは
バドミントン部の部員だけ。
だから、あの先生も体育館に来てたのか…。
一人で納得していると如月くんが
『じゃ、またゆっくり話し掛けるわ』
とあの昔を思い出す笑顔で去っていった。
如月くんの走っていく道は
緑が元気よく揺れていた。
私はその後ろ姿を自然と写真に収めた。