キミは甘のじゃく

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昨夜はのぼせてしまって各方面に大迷惑をかけてしまったたわけだが、一晩寝たらすっかり治ってしまった。

せっかく来たのなら楽しまないと損!!とばかりに、近くの温泉街と念願のパワースポットを観光して、旅行二日目は何事もなく終わろうとしていた。

ところが、夕食が済んでお風呂に入ろうとしたときに大問題が発生した。

「やだ!!」

私は駄々をこねる子供のように柱に張り付き、前方から迫りくる古賀くんを思いきり威嚇した。

「昨日、散々他人に迷惑かけといて懲りずに大浴場に行くなんてお前は本当にバカか?」

「だからって!!そこのお風呂を使うことないでしょう!?」

露天風呂に罪はないが、目の敵のように指を差す。

昨夜は全く出番のなかった露天風呂は、寂しそうにちゃぷんとお湯を揺らしていた。



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