doctor×resident
ジワリ、ジワリと昔の恐怖がよみがえる。


「そんなにさぁ、警戒しなくてもいいじゃん」


舐め回すような、言い方。

あの頃と何も変わってない。



私を高校時代、いじめてた人たち。



「あんたさぁ、ほんとに医者になったんだぁ」


「…はい」



怖くて、小さい声で言葉を発する。



「じゃあさ、わたしのこともみてよ。
わたしいま体調悪いんだぁ」


いじめっ子たちの言葉に、首を横に振る。


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