國比呂少年怪異譚・第二夜
俺だってオカルト板覗くらいだから、こういう事には興味津々なので、真相が知りたく何度も住職に連絡取ったんだけど、完全無視でした。

しかし、一緒に来てた息子さん(50過ぎで不動産経営)の連絡先分かったんで、もしかしたら何か聞けるかも?と思い、夜遅くだけど飲みに行くアポとりました。

…リョウメンスクナの話、『宗像教授伝奇考』という漫画に出てきた覚えがある。

スクナ族という、恐らく大昔に日本へ来た外国人ではないかと思われる人が、太古の日本へ文化を伝えた。

それが出雲圏の文化形成となり、因幡の白ウサギの伝説もオオクニヌシノミコトの国造りの話もこれをモチーフとした話だろう、と。

そして大和朝廷による出雲の侵略が起こり、追われたスクナ族が辿り着いたのが今の飛騨地方だった。

日本書紀によれば、飛騨にスクナという怪物がおり、人々を殺したから兵を送って退治した、という話が書かれている、と。

つまり、スクナというのは大和朝廷以前の時代に日本へ文化を伝えた外来人の事で、恐らくは古代インドの製鉄を仕事とする(そして日本へ製鉄を伝えたであろう)人々の事ではないかと書かれていた。

そして、出雲のある場所で見つけた洞窟の奥にあったものが、

『リョウメンスクナ(両面宿儺)』

の像だった、とあった。

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