國比呂少年怪異譚・第二夜
「この教祖がとんでもない人でして。外法(げほう)しか使わないんですよ」
「外法ですか?」
「そう、分かりやすく言えば、やってはいけない事ですよね。ちょっと前に真言立川流が、邪教だ、外法だって叩かれましたけど、あんな生易しいもんじゃない」
「…具体的にどんな?」
「で当時の資料も何も残ってないし偽名だし、元々表舞台に出てきた奴でもないし、今教団が存続してるとしても、今現在の教祖とは全く繋がりないだろうし、名前言うけど…物部 天獄(もののべ てんごく)。これが教祖の名前です」
「物部 天獄。偽名ですよね?」
「そうです、偽名。で、この天獄が例の見世物小屋に行った時、奇形数名を大枚はたいて買った訳です。例のシャム双生児?それも含めて」
「…それで?」
「蟲毒って知ってますか?虫に毒って書いて、虫は虫3つ合わせた特殊な漢字ですけど」
「壺に毒虫何匹か入れて、最後に生き残った虫を使う呪法のアレですか?」
「そうそう!何で知ってるんですか?凄いですね」
「ええ、まぁちょっと…それで?」
「あぁ、それで。天獄はその蟲毒を人間でやったんですよ」
「人間を密室に入れて?嘘でしょう」
「それを例の奇形達数人でやった訳です。教団本部か何処か知らないけど、地下の密室に押し込んで。それで例のシャム双生児が生き残った」
「閉じ込めた期間はどのくらいですか?」
「詳しい事は分からないけど、仲間の肉を食べ、自分の糞尿を食べてさえ生き延びねばならない期間、と言ったら大体想像つきますよね」
「あんまり想像したくないですけどね…」
「外法ですか?」
「そう、分かりやすく言えば、やってはいけない事ですよね。ちょっと前に真言立川流が、邪教だ、外法だって叩かれましたけど、あんな生易しいもんじゃない」
「…具体的にどんな?」
「で当時の資料も何も残ってないし偽名だし、元々表舞台に出てきた奴でもないし、今教団が存続してるとしても、今現在の教祖とは全く繋がりないだろうし、名前言うけど…物部 天獄(もののべ てんごく)。これが教祖の名前です」
「物部 天獄。偽名ですよね?」
「そうです、偽名。で、この天獄が例の見世物小屋に行った時、奇形数名を大枚はたいて買った訳です。例のシャム双生児?それも含めて」
「…それで?」
「蟲毒って知ってますか?虫に毒って書いて、虫は虫3つ合わせた特殊な漢字ですけど」
「壺に毒虫何匹か入れて、最後に生き残った虫を使う呪法のアレですか?」
「そうそう!何で知ってるんですか?凄いですね」
「ええ、まぁちょっと…それで?」
「あぁ、それで。天獄はその蟲毒を人間でやったんですよ」
「人間を密室に入れて?嘘でしょう」
「それを例の奇形達数人でやった訳です。教団本部か何処か知らないけど、地下の密室に押し込んで。それで例のシャム双生児が生き残った」
「閉じ込めた期間はどのくらいですか?」
「詳しい事は分からないけど、仲間の肉を食べ、自分の糞尿を食べてさえ生き延びねばならない期間、と言ったら大体想像つきますよね」
「あんまり想像したくないですけどね…」