國比呂少年怪異譚・第二夜

小屋の2階

昔、まだ学生だった頃、サークルの仲間と旅行に行った。

メンバーの殆どが貧乏学生だったんで、友達に聞いた安い民宿で泊まる事にした。

民宿のすぐ隣に、古そうな小屋みたいな家みたいな建物が建っていた。

ボロいんだけど、妙にでかい。

その建物を見て、メンバーの中の霊感強めの女の子が震え出した。

「2階がヤバイ」

「こっちを見てる」

みたいな事を言って、「こんなところには泊まれない」って、帰ってしまった。

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