國比呂少年怪異譚・第二夜
それが、大学に入ってからは地元を離れたせいか、そういう体質は少し改善されました。
サークルに入ってバンドを始めて、少し自分に自信が持てるようになったせいか、かなり社交的な日常を送るようになりました。
ある日、そのサークルで合宿に行く事になりました。
合宿といってもバンドの練習をする訳ではなく、海辺に泊まりがけで遊びに行くだけのものでした。
友達と泊まりがけで遊びに行くのは初めてだったので、私は弾む気持ちで合宿を楽しみにしていました。
当日は良い天気に恵まれ、私達は3台の車に分かれて出発しました。
車の中では会話も弾み、楽しい雰囲気だったのですが、途中からBGMのCDが気になり始めました。
アルバムの筈なのに、さっきから同じ曲ばかりが再生されているような気がします。
無機質なシンセ音が延々続き、私は気分が悪くなって次第に無口になってしまいました。
「酔ったの?」
友達が声を掛けてくれたので、CDの事を言うと、助手席の子がデッキを見ました。
「別にリピートになってないし、気のせいだろ」
でも、相変わらず同じ曲が繰り返されていたので、今度は何だか怖くなってきました。
サークルに入ってバンドを始めて、少し自分に自信が持てるようになったせいか、かなり社交的な日常を送るようになりました。
ある日、そのサークルで合宿に行く事になりました。
合宿といってもバンドの練習をする訳ではなく、海辺に泊まりがけで遊びに行くだけのものでした。
友達と泊まりがけで遊びに行くのは初めてだったので、私は弾む気持ちで合宿を楽しみにしていました。
当日は良い天気に恵まれ、私達は3台の車に分かれて出発しました。
車の中では会話も弾み、楽しい雰囲気だったのですが、途中からBGMのCDが気になり始めました。
アルバムの筈なのに、さっきから同じ曲ばかりが再生されているような気がします。
無機質なシンセ音が延々続き、私は気分が悪くなって次第に無口になってしまいました。
「酔ったの?」
友達が声を掛けてくれたので、CDの事を言うと、助手席の子がデッキを見ました。
「別にリピートになってないし、気のせいだろ」
でも、相変わらず同じ曲が繰り返されていたので、今度は何だか怖くなってきました。