國比呂少年怪異譚・第二夜
その場で皆に別れを告げ、電車で帰る事にしました。

幸い近くに駅があるという事だったので、民宿の人にそこまで送ってもらいました。

電車の中でも、私はさっきの視線を感じていました。

全身の悪寒も相変わらず続いていました。

体がぐったりと疲れていて、つい居眠りをしてしまいました。

すると、また魘されていたようで、私は隣のおばさんに揺り起こされました。

車掌さんも心配してくれて、「駅に着いたら病院に連絡するように駅員の人に伝えようか?」と言ってくれたのですが、私は一刻も早く家へ帰りたかったので、申し出を断りました。

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