國比呂少年怪異譚・第二夜
しばらくすると空が明るくなってきました。

国道沿いを歩いていた私達の前に、1台の車が停まりました。

車の中にはジャージの上下を着た男が居ました。

この男は普通の人間ぽい感じでしたが、私はパニック寸前でした。

しかし、私の体は当たり前のように車に乗り込みました。

私と男を乗せて、車は走り出しました。

思った通り、例の建物のところへ着きました。

この時はだいぶ体の自由が戻っていたので、両手をテープでぐるぐる巻かれ、口もテープで塞がれ、頭からタオルを被せられて、私は2階の部屋に連れ込まれました。

< 142 / 186 >

この作品をシェア

pagetop