國比呂少年怪異譚・第二夜
部屋の中は殺風景な感じで、布団や小さなテーブル冷蔵庫ぐらいしか置いてありません。

生臭いような臭いが漂っていました。

部屋に入ってすぐに、私は服を脱がされ手錠を掛けられました。

この先どんな目に遭わされるのだろうと考えると、怖ろしくて仕方がありませんでしたが、男達はさっさと出ていってしまいました。

しばらくすると、階上で大きな音で音楽が鳴り始めました。

足踏みをするような音も聞こえてきて、踊っているのかな?と思いました。

それを聞くうちになんだか気持ちが悪くなって、とうとう吐いてしまいました。

とても惨めな気分で、ずっと泣いていました。

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