國比呂少年怪異譚・第二夜
男達は毎日連れ立って外出するのですが、ドアに鍵を掛けていくので外には出られません。

声を上げようとするのですが、元々大きな声を出せない体質な上に、喉が絞られているようで声が出ませんでした。

しかも、男達が外出している時は音楽がフルボリュームで鳴っていて、ちょっとした物音はそれで掻き消されてしまいます。

また、その音楽を聞いていると私は気分が悪くなって、立ち上がるのもしんどくなるのです。

それに服を取り上げられているので、見られてしまうのが怖くて窓を開ける事も出来ませんでした。

ただ、男達が私を襲ったりするような事はありませんでした。

< 145 / 186 >

この作品をシェア

pagetop