國比呂少年怪異譚・第二夜
コトリバコ~ハッカイの真実~
「なぁ、國比呂ぉ」

昭雄(あきお)さんが食い下がる。

僕は苦笑いしながら、車から降りた。

「駄目ですってば。あの話はもうしないって言ったでしょ?昭雄さん」

「そんな固い事言わないで…そうだ、今度佳奈美(かなみ)の水着写メ見せてやっから。去年海水浴行った時の、かなりエッチいビキニだぜ」

…それはちょっと興味あるけど…。

「駄目です。もう諦めて下さい。送ってくれて有り難うです」

僕は家の玄関へと歩いて行った。

「コトリバコの話は、忘れて下さい」

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