國比呂少年怪異譚・第二夜
コトリバコとは昔、日本の集落で作られた呪いの箱である。

コトリバコ、子取り箱などと表記される事が多い。

コトリバコの概要を搔い摘んで説明しよう。

1800年代くらいに島根県辺りで作られたものがコトリバコと言われる。

虐げられていた貧しい村の人々が、主人に反抗する為に作った。

コトリバコを主人に与えると、たちまちその効果を発揮、コトリバコにより村を虐げていた主人の一家は女と子供を中心に謎の死を遂げる。

コトリバコの真実を知った主人は、村人達を虐げるのをやめる。

だがコトリバコは量産されていた為、危険に感じた村の長はコトリバコを各集落の長へ渡し、全国各地の寺院へ隠した。

コトリバコの呪いは簡単に消える事はない。

200年以上が経過した今でもマズイとされる。

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