國比呂少年怪異譚・第二夜
来てない他の連中も呼び出そうって事になって、俺は國比呂に電話した。

俺自身は行く気だったけど國比呂来ないだろうな、と思い、「これから⚪⚪の辺りに行くって事になったんだ。ただ、肝試しだし他にも来ない奴いると思うし」と言った。

そしたら、國比呂は遮るように、

「それって、何か大きな空き家の事ですか?その辺りで肝試しって」

「あ、そう。その家の裏に何かあるらしいから」

「………よした方が良くないですか?ってか、やめましょう。誰かの家で飲んで怪談したらいいじゃないですか、わざわざ行かなくても」

よりによって國比呂に怪談を勧められて少し驚いたが、仲間達は既にノリノリで準備中。

< 24 / 186 >

この作品をシェア

pagetop