國比呂少年怪異譚・第二夜
たまげた事に、國比呂は本当に来てBと一緒に車に乗った。

結局来れない奴も居て、総勢6人で、1台(ワゴン)に乗って出発した。

Bは少しKYなとこがあって、國比呂に距離置かれてるのもあんまり解ってないっぽく、車中で初めは面白そうにお喋りし続けてたが、すぐに欠伸をし始めた。

「バイトとかで疲れてんのかなー。眠い~」

眠そうに呟くBに、國比呂が

「寝て下さい。着いたら起こしてあげますよ」

「ありがと。ごめん、少しだけ寝る」

Bは運転してる奴に断ってうとうとし始め、國比呂は黙って窓の外を見てた。

< 26 / 186 >

この作品をシェア

pagetop