國比呂少年怪異譚・第二夜
「みんな動けますか?逃げよ!早く逃げましょうよ!」

國比呂が叫んで、俺らは必死で身体を動かして車へ向かって、何とか乗り込んで逃げ出した。

Cがハンドルを握る車の中で俺が振り返った時、もう何も見えなかったけど、金属音だけは結構長い間耳に残ってた。

その後。

結局帰り着くまで熟睡こいてたBに「何も出なかったから起こさなかった」と説明して帰らせた後、皆で震えながら明け方まで過ごした。

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