國比呂少年怪異譚・第二夜
じいちゃんは電話を終えたのか、戻ってきた。
「今日は泊まっていけ。いや、今日は帰す訳には行かなくなった」
――予想通りの反応だ。
僕が他人から、『八尺様に会った』と言われたら、同じ反応をするだろうから。
「ばあさん、後頼む。俺は須磨子さんを迎えに行って来る」
じいちゃんは言い残し、軽トラックでどこかに出かけて行った。
「じいちゃんが何とかしてくれる。何にも心配しなくていいから」と、震えた声で言うばあちゃん。
ばあちゃんは、じいちゃんが戻って来るまでぽつりぽつりと話してくれた。
…勿論、僕もばあちゃんの話は知っていた。
僕も天野の子だから。
「今日は泊まっていけ。いや、今日は帰す訳には行かなくなった」
――予想通りの反応だ。
僕が他人から、『八尺様に会った』と言われたら、同じ反応をするだろうから。
「ばあさん、後頼む。俺は須磨子さんを迎えに行って来る」
じいちゃんは言い残し、軽トラックでどこかに出かけて行った。
「じいちゃんが何とかしてくれる。何にも心配しなくていいから」と、震えた声で言うばあちゃん。
ばあちゃんは、じいちゃんが戻って来るまでぽつりぽつりと話してくれた。
…勿論、僕もばあちゃんの話は知っていた。
僕も天野の子だから。