國比呂少年怪異譚・第二夜
それから暫く経って、あの事も忘れがちになった時、洒落にならない後日談ができてしまった。

「八尺様を封じている地蔵様が誰かに壊されてしまった。それも國比呂の家に通じる道のものがな」

そう、ばあちゃんから電話があったのだ。

じいちゃんは事件直後に亡くなっていて、当然ながら葬式にも行かせてもらえなかった。

じいちゃんも絶対来させるなと言っていたという。

今となっては迷信だろうと自分に言い聞かせつつも、かなり心配な自分がいる。

「ぽぽぽ…」という、あの声が聞こえてきたらと思うと…。







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