國比呂少年怪異譚・第二夜
家に帰るにも娘がこんな状態じゃ、って思って、目についた寺に駆け込んだ。
夜中だったが、寺の隣の住職が住んでる部屋には明かりがついてて、娘を引きずりながらチャイムを押した。
住職らしき人が出てきて娘を見るなり、俺に向かって「何をやった!」って言ってきた。
山に入って、変な奴を見た事を言うと、残念そうな顔をした。
住職は、奥の部屋から人を呼んだ。
出てきたのは、茶髪、丸縁眼鏡、ボーダーシャツの中学生くらいの少年。
彼もまた、娘を見ると小さく溜息をつく。
少年は、気休めにしかならないだろうが、と言いながらお経をあげて、娘の肩と背中をバンバンと叩き出した。
夜中だったが、寺の隣の住職が住んでる部屋には明かりがついてて、娘を引きずりながらチャイムを押した。
住職らしき人が出てきて娘を見るなり、俺に向かって「何をやった!」って言ってきた。
山に入って、変な奴を見た事を言うと、残念そうな顔をした。
住職は、奥の部屋から人を呼んだ。
出てきたのは、茶髪、丸縁眼鏡、ボーダーシャツの中学生くらいの少年。
彼もまた、娘を見ると小さく溜息をつく。
少年は、気休めにしかならないだろうが、と言いながらお経をあげて、娘の肩と背中をバンバンと叩き出した。