國比呂少年怪異譚・第二夜
18人が死亡(巫女の家族6人を含む)

生き残ったのは4人だった。

おっさんと葵、國比呂が説明した。

「これがいつからどこで伝わってたのかはわからんが、あの箱は一定の周期で場所を移して供養されてきた。その時々によって、管理者は違う。箱に家紋みたいのがあったろ?ありゃ今まで供養の場所を提供してきた家々だ。うちみたいな家柄のもんでそれを審査する集まりがあってな、そこで決められてる。稀に自ら志願してくるバカもいるがな。管理者以外にゃかんかんだらに関する話は一切知らされない。付近の住民には、曰くがあるって事と万が一の時の相談先だけが管理者から伝えられる。伝える際には相談役、つまりわしらみたいな家柄のもんが立ち合うから、それだけで曰くの意味を理解する訳だ。今の相談役はうちじゃねえが、至急って事で昨日うちに連絡が回ってきた」

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