甘い言葉の甘い罠
目が覚めるとベッドに横になっていた。
隣では竹下くんがすやすやと寝息をたてている。
ぼんやりした頭で暫し考えた。
ここはどこなんだろう。
私は何を……?
そして、ハッと我に返って気づいた。
服を着ていない。
ふたりとも。
これはまさか。
ついにしてはいけない失敗を。
取り返しのつかない失敗を!?
慌てて飛び起き、2人分の脱ぎ散らかした服の中から自分の服を見つけ出すと、バタバタと部屋を飛び出した。