甘い言葉の甘い罠
そんなこんなで。
その『豪邸』に招待するからという言葉も口実に、実家に帰るコースを日帰りで決行した訳だけど。
日帰り、というのもミソなんだな。お泊まりというものをした記憶もない。
生まれて初めてのイケメンとのお付き合いに、すっかり舞い上がってしまっていた。
周りから何度も止められた気がするけれど、気がするノイズにとどまって聞く耳があるはずもなく。
お付き合いしていると思ったのは私だけだったということか。
俗にいう勘違い??
ああそういえば、中学のときも似たようなことがあったかも。
昔のことなんて喉もと過ぎればなんとやら。
空想癖で虚言癖の気の毒な子、という目で見られてたのかな。