空と君とダイヤモンドと
「つーかなにあったわけ?」


「なにがあったんだろ…」


「は?」



良基がめっちゃ怪訝な顔になる。



「たださ、瑛梨奈が俺のファンにまたなんか言われてて、それをあいつの同級生とかいうM大の奴が助けたのが気に食わなかった」


「いや、それ怒るとこ違わない?」


「だってさ、付き合えねーくせにさ俺が近くにいないのは嫌だとかさ酷だろ」



この言葉思い出すだけでまたあの日の瑛梨奈の顔がちらつく。



「お前が望んでたんだろ。そばにいることを」



良基が言うことは正論で。
俺のただのワガママだってことぐらいわかる。



「お前が瑛梨奈と付き合えないのにそばにいるのが限界なら離れればいいと思うけど?」


「嫌だ」


「だろ?だったら明日の帰り2人で帰らせてやるからちゃんと話せよ」



俺の背中をポンッと叩く。



「結構いいやつだよな。良基」


「は?自分のためだし」



それもあるんだろうけど。
俺は良基に感謝したい。

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