空と君とダイヤモンドと
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「「お疲れ様でしたー!」」



春季リーグの最終戦が終わった。
結果は2位
優勝はなかなか難しいなぁー。
塁くんがいるうちに1度は優勝したいって思うあたしはどこまで塁くん中心に考えてるんだろう。



「帰らないの?」



ぼーっとしていると塁くんに声をかけられた。



「あ、今帰ります!」



塁くんにペコッと頭を下げてカバンを手に取る。



「1人?最近ワカといないよね」


「いや、まぁ…」



なんて言ったらいいかわからなくて返事に戸惑う。


この前、『酷だ』って言われてからずっとワカに避けられている。
ワカと話せないのは寂しいけど、それをワカが望むならもう何もすることはできない。



「一緒に帰る?」


「え?」


「今日は良基ももう帰ったみたいだし」


「あ、そうですね…」



ワカと帰れなくなってから良基が一緒に帰ってくれていた。

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