空と君とダイヤモンドと
「で?どうしたの?」



カフェで注文を終えるとそうそうに聞かれる。



「…んと、」



あたしはワカの誕生日に起こった出来事について架純に話す。



誕生日を海でお祝いして
2人になって、そこでプレゼント渡して
そしたらキスされて…



「ふーん。ついに手出したんだ?」



架純の言い方がなんだかエロくて
顔が赤くなる。



「ついにって…」


「でもさ、いままでだってかなーり近かったじゃない?」


「え?」


「ワカに抱きしめられるのは大丈夫なんだね?」



架純の言葉にふと今までのワカと自分を頭に浮かべる。

たしかにワカに抱きしめられるのは普通になってた気がする。



「最初は恥ずかしくなってたけど…いまは…」


「でしょ?キスもそのうちそうなるんじゃない?」



え?
架純の言葉に考えてみるけど。

そんなの…



「なるか!バカぁ!」



考えてみたら恥ずかしくて恥ずかしくて。
慣れるわけはなかった。

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