空と君とダイヤモンドと
「え、そんなの…」



嫌だなんて言う資格がないのはわかってる。



「嫌ならちゃんと話なさい」


「…うん」


「このままでよくないでしょ？ワカだって毎日気にしてるじゃん」



わかってる。
ワカが毎日こっちを見てること気づいてる。
気づいて気づかないふりをしている。


ワカと話しても唇ばかりみてしまいそうで。
話す勇気がない。
でも、このままじゃ何も解決しないってことわかってる。
部活でも逃げてばかりのあたしは
どれだけ卑怯なのかな。



「いっそ付き合っちゃえばいいのに」


「えー…そんな好きになってないのに付き合うなんて」


「瑛梨奈はワカのこと好きだと思うんだけどな」



架純の言葉にまた胸が締め付けられる。

好き。
その言葉があたしには重くて。
ワカへの思いはなんて言ったらいいのかわからない。
もちろん嫌いではないし。
でも、恋愛感情の好きがあるとも思えない。

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