空と君とダイヤモンドと
「なんでそんなに深い愛をくれるの?」


「そんなん…瑛梨奈のことが大好きだからだよ」



ワカの真剣な瞳で見つめられて。
あたしはドキドキしてた。
こんなふうに今まで愛されたことがない。
この人といればあたしは幸せになれる。
そう思えたんだ。



「ワカのこと好きになりたい」


「ありがと。でも無理になんて言わないから。徐々にでいいから。急がなくていい」



ワカの言葉はどれも暖かくて。
あたしの胸にすんなりと入ってくるの。
ワカの深い愛をあたしは受け止めたい。



「塁さんに付き合ってること内緒にする?」



ワカがあたしの顔を覗きこむ。



「え?なんで?」


「塁さんに知られたくないんじゃないの?」



ワカの瞳に不安の色が混じってるのがわかる。



「何言ってるの?いつかは知られるでしょ?わざわざ隠す必要ないよ!」


「そっか…」



その声はどこだかホッとしたような声だった。
なんだか不安にばかりさせてるなぁーと思う。

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