空と君とダイヤモンドと
「やっと、俺のものになった」



ワカの言葉にまた胸がきゅうっとなる。



「あたしを離さないでね。なにがあっても」


「離すわけないだろ。俺が初めて何が何でも手に入れたいと思って、やっと手に入れたんだから」



ワカの言葉はほんとあたしを喜ばせる天才だ。
顔がどんどん綻んでいくのがわかる。



「架純にさ、ワカが前に好きだった人にもどったりしてもいの?って聞かれてさ」


「ははっ。前にって高一とかの話しなんだけど」


「なんか前に好きな人がいたことすら嫌だって思ったの…」



自分にはそんなこと言う権利なんてないくせに。
そんなことを思ってた。



「ふっ。俺はそう思ってくれて嬉しいよ」


「なんか自分にそんなこと言う権利なんてないし、自分なんて塁くんが好きなのになんとなく嫌だった」



ワカがふとあたしの頬に手を当てる。



「ずっと大事にするから」



今日3度目の口付けをする。

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