空と君とダイヤモンドと
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「ねぇ、瑛梨奈」



部活に行こうと教室を出たところで架純に呼び止められる。



「どうしたの?」



架純がなんだか真剣な顔をしていて気になった。



「別れたんだって」


「誰が?誰と?」


「お姉ちゃんと塁くん」


「え…?」



架純の口から出た2人の名前に頭がフリーズする。
あたしにはもう関係ないことのはずなのに。



「気になる?」


「ううん。もう塁くんのこと気にならないから」



あたしは一つ嘘をつく。
本当は気になって仕方ないくせに。



「瑛梨奈にはワカがいるもんね」


「ん」


「ワカ知ってるのかなぁ?」



どうなんだろう。
知ったからって何があるわけでもない。



「ワカには言わないで」



気づいたら架純にお願いしてた。


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