空と君とダイヤモンドと
「その幼なじみは…」


「ん？」


「アイツみたいに好きだったことないの？」



ワカの不安そうな感じが痛いほど伝わってくる。



「雷人にはそんな感情になったことないし、雷人もあたしじゃないよ」



雷人にはいつだって莱久がいるからね。
愛してやまない莱久が。



「…ならよかった」


「別に星那でも気にすることないのに」



あたしの彼氏はワカなんだから。
自分で彼氏って思ってなんだか照れる。
別に昨日今日付き合いだしたわけでもないしワカとはずっと一緒にいるのに。



「やっぱ気になるよ。俺よりも先に瑛梨奈に出会ってたら」


「長さなんて関係ないよ。たしかに星那のことはずっと好きだったけど、もう好きじゃないし」


「ふっ。ありがとう」



あたしの頭にポンっと手を乗せる。



「どっち側で見るの？」


「そりゃFでしょ！」


「だよな」



地元にいた頃はよく応援してたなぁーと懐かしくなる。

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