空と君とダイヤモンドと
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「ごめん瑛梨奈」



あたしの肩にポンっと手を置くワカの肩は揺れていた。
走ってきたのだろうが遅すぎる。
既に試合は終わっていて、Fの選手のヒーローインタビュー中だ。



「なに、してたの?」


「ちょっと知り合いにあってさ」


「そう…」



知り合いに会って、こんなに遅くなるってなんなんだろうという不満が募る。



「瑛梨奈の彼氏こいつか」



あたしの隣に座っていた雷人が立ち上がる。



「一緒にいたんだ」


「いたんだじゃなくない?瑛梨奈を1人にして」



逆隣に座っていた莱久がワカのことを睨む。



「ごめん」



どこか暗い顔をするワカに何も言えたりなんかしない。、



「もういいよ。帰ろ」



あたしは立ち上がって歩き出す。



「待てよ」



楽しみにしてたのにな。
野球観戦デート。



「瑛梨奈?」


「初めてデートらしいことしたから楽しみだったのに」


「ごめんな」

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